土壌と風土

私の親友は東京農業大学に通っていました。彼が東京農業大学を受験したのは、単に東京でひとり暮らしをしたかったからだと言っていました。

私が名古屋工業大学を受験したのは、親から国立大学だったらひとり暮らしをしてもよい。と許可が下りたからです。私と親友は大学選びを将来の為ではなく、その時の感情で選んだのでした(笑)

なぜなら、その親友は農業とは全く関係のない税理士の資格を取り、現在税理士事務所を経営していますし、私は工業など関係なくIT企業を起こし現在は人材派遣会社に勤務しています。

それでも大学で学んだ事は無駄だったとはお互いに思っていません。

昨年の年末に餅つきを家族合同で行った際に親友が教えてくれました。

農地の土壌を大別すると、「腐敗型土壌」と「醗酵型土壌」に区別されるそうなのですが、大半の農地は「腐敗型土壌」 と言われているそうです。

「腐敗型土壌」は、農作物に影響を及ぼす微生物が多く含まれており、病中害が発生する可能性が高いそうです。そのため、 農薬や科学肥料によって、微生物をコントロールすることで、病害虫の発生を抑えようとするのですが、そのことによって大地の荒廃や汚染、 自然破壊をも招いてしまう事があるようです。

最近では、有機農業の大切さが認識されており、人間の健康や環境の保全に役立つような取り組みが盛んに行われるようなっていますが、そのひとつに、微生物を応用して、土壌を醗酵型に変える取り組みがあるという事でした。

「腐敗型土壌」では、セン虫と呼ばれる嫌気性のバクテリアが多く発生します。これに対し、「醗酵型土壌」にするには、 セン虫を除去する除菌剤を注入するか、一時的に無菌状態にする方法があるのですが、放っておけば直ぐに嫌気性のバクテリアが発生し、再び 「腐敗型土壌」に戻る悪循環に陥る可能性が高いそうなのです。

これに対し、対処療法的な対応だけでなく、好気性の菌を多く混入することで、土壌の浄化を図り、酸化腐敗することを防ぎ、 合成能力の高い「醗酵型土壌」に変化させる方法があると親友は言います。

そもそも自然界では、自然にできた土壌があって、その土壌を使用して、人間の都合で人間が食べるための作物を作るには、 抵抗勢力のバクテリアが抵抗します。つまり、「腐敗型土壌」とは、例外的な特別な腐った土地ではなく、通常の自然環境にある普通の土壌の事なのです。

彼曰く、「腐敗型土壌」から「醗酵型土壌」に体質改善するには、それなりに人が手を加えない限り、困難な事だという事でした。しかしながら、これはそれなりの知識を持った人が、体質改善を計画的に行う事で実行可能な事だと言い換える事が出来ます。

土壌が悪ければ、どんな立派な野菜を作ろうと思っても、すぐに腐ってしまうでしょうし、土壌が良くなければ美味しい作物、 安全な野菜ができるはずがないのです。更に言うと、土壌には、PH値によって、生育できる農産物が異なってきます。土つの相性が良くなければ、美味しい野菜は育たないのです。

 

親友より土壌の話を聞いて私が思ったのは、人間の組織において、この土壌は風土だという事です。

土壌は、放っておけば腐るのです。だから、耕して、好気性を良くしなければ決して土壌は良くなりません。

企業は、常に耕して土壌の改善に努めなければ、組織は自然に腐って行く運命を持っていると置き換える事が出来ると思います。注入する菌が良菌か悪菌かを見極め、 好気性の良菌を注入できるのは採用担当の腕の見せ所となると思いました。

風土の良い組織は、影口の少ない風通しの良い土壌を持っています。そんな組織には、情報をオープン化・ 共有化しようとする好気性の高い良菌が多く存在しているのです。自分の会社の先輩や後輩、上司や部下のことを決して悪く言わない組織、全員が協力し助け合える組織、そんな風土の組織にする為には、良質な土壌を作る事が必要不可欠なんだと思いました。

そのまんま東が議員になり、「どげんかせんといかん!」と声を大きくして改革を行ったように、組織の風土を良質に変える為には耕し続けなければなりません。組織をウリを作る事や、何かで1番を作って自信を持つ事、システム化を行って管理コストを下げる事やスマホ時代に対応するWEB化を行う事、会社が一丸となって頑張れる何かを作り出し続け、それに向かって全力で走り続ける事が土壌改善となり、体質改善になるのではないか?と思います。

話を纏めるのは下手くそなので、読み辛い文章になってしまいましたが、色々な分野の知り合いを沢山持つ事で自分が知り得なかった知識が得られる事は本当にありがたい事です。

 

まだまだ出来る事が少ない弱小採用担当ですが、志だけは高く、大きく持っていたいです。

以上です。