マネージャーの役割を考える

マネージャーという仕事の存在意義について考えてみます。

コトバンクで調べると4つの意味が出てきます。

支配人。管理人。「ホテルのマネージャー」「フロアマネージャー」
運動部などで、チームの庶務・会計などの世話をする人。「ボート部のマネージャー」
芸能人について、仕事の交渉や世話にあたる人。
企業などで、管理職。「プロダクトマネージャー」

皆さんが企業においてのマネージャーを考えた場合は、1か4のイメージが近いのではないかと思います。○○マネージャーと聞くと、○○を任された人、○○の管理者であるという印象を受けます。

2は部活動をしていた人ならば何となく役割が分かると思いますが、フォロー的な役割で前に出る事はあまりないです。3も同じで、芸能人のスケジュールを管理したり、料金の交渉などをする人というイメージだと思います。

私が考えている企業においてのマネージャーの役割は下記の3つです。

①統括・管理
②指導・育成
③意思決定・責任

①は業務の進捗管理や目標に対しての計画や修正、そして反省等を行い結果が出るように努める事です。

②は業務のノウハウや知識を共有して組織力を向上させる事や、適材適所に人員を配置する事です。

③は管理する対象についての決断を行う事や、決断した事についての責任を負う事です。

こういった概念はコトバンクの3に実は近い行動が必要になります。担当している芸能人の能力を理解し、得意な分野、不得意な分野を考え、実力が発揮出来るであろう仕事を獲得する事に努め、更にそのスケジューリングを行い、スケジュールがどれだけ順調に進んでいるのかを絶えずチェックしています。芸能人がパフォーマンスを発揮出来なかった時はその責任を負い、創意工夫を行いよりパフォーマンスが活かせる仕事の獲得に精を出します。

 

組織においてのマネージメントは、マネージャー自身がどれだけの成績を出すか?という事よりは、マネージメントによって、どれだけ組織としての成績を出すか?の方が重要になります。

とりわけ派遣スタッフのマネージメントは出勤率、稼働率がそのまま成績になりますので体調管理やモチベーション管理が非常に重要になります。本来ならば皆勤(無遅刻・無欠席・無早退)が望ましいのですが、スタッフも人間ですので体調を崩したり身内のトラブルでやむ得ない事情で休んでしまったりもします。そこで、95%以上の稼動を目標にします。(20日中1日休み、もしくは20日中遅刻2回等)本来は100%稼動が望ましいのですが、実際に出勤をつけていると90%を超えるのがやっとだ!と思うようになります。もちろん、これは一部の勤怠の悪いスタッフが極端に平均を下げる為に起こるもので、通常は95%を超える事は問題ありません。

では、極端に平均を下げるスタッフに対し、どう対応するべきなのでしょうか?

このマネージメントは非常に難しいです。

簡単なのは勤怠の悪いスタッフはクビにしてしまえ!と考える事なのですが、そんな横暴な事は出来ません。そこで、おだててなだめてやる気を出させて・・・とするのですが、すぐ付け上がってまた休みます。始末が悪いスタッフになると、無断欠勤をしてクライアントに迷惑を掛け、更にその対処に営業マンが頭を下げまくっている行為を当たり前の行為だと思ってしまっています。「それがアンタの仕事でしょ!」なんて言われてしまうと、クライアントに喜んで貰いたくて、クライアントの役に立ちたくてスタッフを派遣しているのに、真逆になっている状態に涙が出そうになる時もあります。

十人十色という言葉があるように、スタッフにはそれぞれの特性があり、良いところも悪いところもあります。そこを伸ばして悪いところは直せないまでも、目立たないようにしてあげる事が派遣スタッフのマネージメントに必要なスキルになります。

スタッフの特性を活かした仕事を獲得し、スケジュールを組み、勤怠の管理をして、不安な事や不明な部分をヒアリングしてクライアントと一緒に解決したり、スキルアップ、キャリアアップに一緒に取り組み成長を促し、更にスタッフの体調の管理もしていかなければならないのです。

こういったひとつひとつの努力で100%稼動が目指せるようになるのだと思います。

芸能人に悪態をつかれても頭を下げて仕事を取り続けるマネージャーの姿を思い浮かべると、派遣スタッフの管理の方向性が見えてくるのかもしれません。

以上です。