見る力

聴く力に引き続き力シリーズです。

今日の力は見る力。これは視力がいいとかそういう意味ではありません。

見えないモノを見る力、想像力、見えないモノをカタチにする力、創造力について語ります。

コロンブスは約100人の乗組員を連れて大西洋を西に向かいました。大西洋にはほとんど島はなく、行けども行けども海が見えるだけでした。出航から2ヶ月経っても島が見えない、、、そんな状態の中、船員の中では不安の渦が広がっていました。コロンブス自身も予想を遥かに超える長旅になっていた為、弱気になっていました。リーダーが不安になればその組織は揺らぎます。不安は不満になり、不満は怒りに変わりました。その結果、「後3日経っても島が見えなければ引き返す」とコロンブスは言ったそうです。

幸いにもコロンブスは約束の3日目にサンサルバトル島を見つけ、かろうじてリーダーの面目を保ちました。

そのコロンブスは大陸を発見して帰還した時、ある男に「ただただ偶然西に向かっていただけで、たまたま島を見つけただけでしょ?」と言われたそうです。そこでコロンブスは民衆の前で「この卵を机の上に立ててごらん」と言ったそうです。しかし、その男を含め、誰も卵を机の上に立てる事は出来ませんでした。

コロンブスは卵の下をコツンと割って、机の上に卵を立てた後「人がやった後から、どうこう言うのは誰でも出来る」と言ったそうです。

 

確かに、結果が分かっている事に対してどうこう言うのは誰でも出来ます。結果論で話せば、私だったらこうした、俺だったらもっとこう出来た!ともっともらしい意見を言う事が可能です。しかし、その場で決断しなければいけない。今、決めなければいけない。そんな状況でどう動くか?という事が大切な事であって、誰かが何かをした後にいちゃもんをつけるのは一番簡単でずるい行為だと思います。

コロンブスという冒険家には、見えない大陸を見る力があったのだと思います。具体的に目の前に見えるくらいに想像が膨らませる事が出来れば想像は信念に変わります。必ずやり遂げる!と誓ったものは、成し遂げるという意地が生まれ、その気持ちが目的を達成させるのだと思います。

見る力のない営業マンに見えないものを見せようとすると、出来ない理由ばかりを並べます。やった事がないという事は出来ない理由には全くならないのですが、なぜ出来ないのか?を一生懸命に考えます。それに対し、見る力のある営業マンは頭の中に達成を思い浮かべ、どうすれば出来るのか?を考えます。そもそも見えないものを考える時に現実的な問題点をいくら並べてみても説得力は全くありません。見えないものという架空のものは、目標であり、夢のような将来の話をしているので、未来志向の意見が出なければ話にならないのです。

誰かに言われてやるのではなく、自分で考えて行動する事が大事なのです。

自分で考えて行動する為には、見えないモノを見る力が必要です。その為には、先を予測しシュミレーションを行い、新しいやり方を考える必要があります。絶対にやってやる!という信念が必要になるのです。

 

営業マンは常に先を見よう見ようと思う事が必要です。その為に色々な経験をし、体験をし、それらをヒントに応用したり、組み合わせたり、あるいは逆さまにしたりして何か今まで無かったものが見えないだろうか?という新しいものを生み出せないだろうか?という見る力が養えます。想像力は構想力になり、仕事を組み立てられるようになっていきます。

信念を持った営業マンの言葉には説得力が宿ります。

クライアントは、この人が言うなら任せてみよう!という気持ちになってくれます。

見えないモノを見る力、この能力がある営業マンは信頼を勝ち取る事が出来ると思います。

以上です。